作品紹介

作品紹介

磐梯陶房ではすべて手づくりによる制作を行っています。
使用する土や釉薬の種類も多く、多技にわたっての創作が特徴といえます。
お客様に永く愛され使用していただけることを心がけ、できるだけ土の温もりを残しながらもシンプルなデザインをモットーに、和にも洋にも合うような飽きのこない作品を目指しています。
また、お客様のご要望(形や大きさ、焼き色など)を取り入れたオリジナル作品の制作も可能ですので、ぜひ工房へおいでください。
ここでは当工房の代表的な作品の一部を紹介してみます。

代表作品のご紹介

叩き炎彩壷

”叩き”とはいわゆる古代の技法で、粘土をひも積みして、まだ乾かないうちに内側と外側を同時にコテとヘラで叩き締めて、素地を薄く強くしていきます。
内側と外側に叩いた跡が連続して残り、紋様として装飾効果をかもし出しています。
東南アジアの一部に現在もこの技法が残っていますが、日本ではほんの一部の作家が取り組んでいる希少な技法です。
作品の内部のみに釉薬を施し、外側は無釉焼き締めで、窯の炎を受けて自然の火色を出しています。

白裂釉の作品

表面に施された釉薬が窯の中で収縮する際に自然にヒビ割れをおこしたものです。
表面はざらっとした感触ですので食器には向きませんが、花器やオブジェ等として制作しています。下地のコバルトの青と表面の白の対比が美しく、夏の花器としても涼しげな演出をしてくれるでしょう。
ほこりや花粉などが付いてしまった際に簡単に水洗いできる様にすべて撥水処理をしていますので、ご安心ください。
以前、20代の後半の3年間、信州で仕事をしていましたが、そこで見つけた土を原料としています。
私にとっては大変苦労してつくり上げた思い出深い釉薬で、白裂釉と命名しました。

陶の灯り

白裂釉を使用して”陶のあかり”を作ってみました。
玄関ホールに置いて、お客様を出迎えたり、ホームパーティやクリスマスの演出にいかがでしょう。
私は大のお酒好きですが、こんな灯りのもとで友人と良い酒を酌み交したいとの思いで作ってみました。

埴輪

時には焼きものの原点に帰り、長時間の大きな焚き火の中で焼きものを楽しんでいます。 中にはせっかくの作品が全部割れてしまう悲惨なときもありますが、こんなに楽しい大人の火遊びはありません。ぜひ皆さんも一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
日本の焼きものの1万年の歴史の中で、土器の時代の焼きものをながめると、なぜか私はほっとします(博物館などで縄紋土器とかありますよね)。現代のこれでもかという華飾に満ちた陶芸作品にはない素朴でほのぼのとした雰囲気が妙に落ち着いた気分にしてくれます。

磐梯陶房では数年に一度、この野焼きを楽しんでいます。残り火の管理を兼ねて一泊キャンプです。
誰かさんはちゃっかり岩魚やお芋も焼いちゃっています。これがまたグーなんですよ。
野焼きの作品は今は販売はしておりません。いわゆる土器に属する焼きもので大変もろいからです。
また、ロスが多く、労力を考えると値段がつけられない面もあるので・・・今もどうしようか悩んでます。

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